リプトンはケーキ界のファンタジスタだ

葡萄とレアチーズのケーキ
おひとりさまでもたまに食べたくなるのがリプトンのケーキだ。
リプトンはケーキ界のファンタジスタだと思っている。
まさかその組み合わせでその味、という奇跡を起こす。足し算を掛け算に、平面を立体に、ベクトルの内積外積(雰囲気。よくわかってない)にするのがリプトンである。
しかし、打率はそれほど高くない。
これはまた、そう来たか、という一品。
一口(一見、的な意味)これは合わない。
葡萄はやたら甘いが、チーズケーキが全然甘くない。というか、葡萄が無かったらただただチーズを食べているかのようだ。
酸っぱさよりもネットリしたクリーム感の印象が前面にくる。
味のベクトルが明後日の方向を向いている。これでは外積どころか内積にもならない(意味はわかってない)。
しかし、注意深く葡萄とチーズを一緒に口に入れ、混ぜ合わせながら食べる。
すると、葡萄のジューシーさとチーズのクリーム感が、甘さと酸味がうまく絡み合い、お互いを補い合う。
その時、初めて、足し算が掛け算へ、平面が立体へ、内積外積へ(意味不明)と飛躍し相転移が起こる(そう相転移!)
なるほど、これを狙っていたのか。
目的はわかるけど、これは難しすぎるよ。
そんなに都合良く混ざり合わない。
頑張ったけど、結局最後は葡萄が無くなって、ネットリしたチーズを飲み込むしかなかった。
でも、こういう挑戦をしてくるところ、失敗を恐れない姿勢。
嫌いじゃないね。