統合失調症に慣れよう

世界仰天ニュース統合失調症の特集
をたまたま見た。
ゴールデンタイムの民放地上波で統合失調症がガッツリ取り上げられることはとても良いことだし、本人が出演するのもとても良い。
けど、これじゃ伝わらない、何か大事なところが伝わってない感じがする。のはなぜだろう。
話がキレイにまとまってしまっているし、うまく社会適応が出来たケースしか取り上げていないから、だろうか。
症状が悪い時の再現映像は、別に間違ってないけど、なんか違う。リアリティに乏しい。独特の奇異な感じが役者さんでは出ていない。
出来れば、不調時の本人の映像があった方が良い。同じ人の良い状態と悪い状態を一緒に見れば、差別感情も少し変わるのではなかろうか。
そうやって症状が変わりうることをイメージ出来れば、街で不調時の人を見かけても、忌み嫌うのではなく、気持ちも対応も余裕が出てくる気がする。
とにかく、もっと多くの人が実態を知るべきだ。数字とかデータじゃなくて。患者本人を見て接するべき。そうしないと慣れない。慣れが一番大事。というかそれだけ。すぐには慣れないと思うけど。
症状が良くならないと社会復帰出来ないんじゃなくて、少々状態が悪いうちから社会で暮らせるようにしないといけない。
それは人道的に、というだけではなくて、医療費とか福祉のお金を減らす、とか現実的に切実な問題でもある。
もう、閉じ込めておけば良い、という時代には戻れないし戻らないのだから、そろそろ国民全員がある程度覚悟を決めてもらいたい。
別に、優しくしろとか、すすんで助けてあげよう、とかそういうことじゃなくて、単に普通に接したら良いだけ。ダメなことは誰がやったってダメ。困ることは困ると言えば良い。普通に。
まあ、慣れたらそんなに大したことじゃないから。